▼ 意義・ねらい・はたらきかけ・企画内容

　先日の実委までに、『意義』と、それに基づいた各企画の『ねらい』を立てました。そして、『ねらい』の達成のために僕たちが当日心がけることを特記した、『はたらきかけ』といった考えもできました。

　いくら『ねらい』に基づいて内容を詰めたとしても、当日僕たちがどうはたらきかけるかで結果は大きく変わってきます。その『はたらきかけ方』をみんなが共有しやすく明文化するのは良いことだと思うし、みんなにはこれを機に、「ねらいとは何か」「どういうことをねらうのか」「どうしたら達成できるか」などといった、『意義』『ねらい』『はたらきかけ』『企画内容』の関係について、みんなでもっと考えていく必要があることを心のどこかに留めておいて欲しいと思います。

▼ 子まつりは僕たちの発表の場

　ところで、子まつりには、企画のねらい達成のための『はたらきかけ』の他に、もう１つ大事な『はたらきかけ』があります。

　それは、「保護者へのはたらきかけ」。

　何度か話をしたことがありますが、「つる子どもまつり運動」は、『子まつりの想い』を地域全体へ広げること、つまり「地域みんなで子どもを育てるんだ」という視点を、地域の人々みんなが持ってくれるようにはたらきかけることだと僕は思っています。

　その中で、「つる子どもまつり」当日は、「地域で子どもを育てるってこういうことだ」と、僕たちが現在考えていることを地域の人たちに見てもらう絶好の機会だと言えます。

　そう考えたとき、「来てくれた保護者（あるいは地域の人）へ、どんなアプローチをするか」という点は非常に重要になってきます。

▼ 『キャスト』と『ゲスト』

　国内で唯一成功しているテーマパーク、『東京ディズニーランド（シー）』での言い方をマネすれば、僕らはキャスト（演者）、当日来る人たちはみんなゲスト（客）ということになります。

　例えばディズニーでは、ゴミ掃除を担当する人すら「オンステージ行きます（ゴミ掃除というパフォーマンスをしてゲストを楽しませてきます）」と言って出て行くほど、演じ方が徹底されています。と言っても、子まつりはそんな徹底したキャストでなくても良いと思います。ディズニーは非現実ですが、子まつりは現実と非現実の境目辺り、地域という身近さを感じさせつつも日常では体験できないことを体験できる場なので。

　僕がディズニーを見て感心したのは演じ方ではなく、来ている人はみんな『ゲスト』である、という観点にあります。子どもだけでなく、「大人」あるいは「親」でもちゃんと楽しめるように考えているんです。

▼ 保護者への『はたらきかけ』とは？

　子まつりは、子どもを対象にした、子どもへの明確な『ねらい』をもったお祭りです。しかしだからと言って、子どもと一緒に来た保護者の方や、ふと立ち寄った地域の方を置いてけぼりにして良いわけではありません。

　その人たちに対しても、「運動の輪を広げる」という『ねらい』と、そのための『はたらきかけ』が存在するはずです。それは、話しかけることだったり、アンケートをお願いすることだったり、全体の場で僕らがあいさつをすることだったり、さまざまです。

　今回僕は、保護者へのアプローチについて、悩んだ結果、あえて意義に盛り込むことをしませんでした。「子まつり」というおまつりの目的は、やはり子どもを主眼に置いたもので良いと考えたからです。しかし、子まつり運動としての目的を達成するために、保護者への『はたらきかけ』も忘れてはならないと思います。

・子まつりは、みんなの願いを叶える場所だ！

・変えられないものなんて、ない！

・理論と実践はサイクルしている！

・規模も歴史も上手に使って武器にしろ！

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